胃ろう
胃ろうと聞くと延命処置を連想される方が多いでしょう。これは全くの誤解です。病気で経口摂取が困難になり、今後の栄養摂取の方法を医師から提案された際に、胃ろうは拒否しても、鼻から胃の中にチューブを挿入する方法いわゆる経鼻経管栄養法を希望する方が増えています。どちらも効果は全く同じですが、むしろ鼻から入っている経鼻チューブを誤って抜いてしまったり、自然に抜けてしまったりして、チューブの入れ直しをするリスクを考えると、胃ろうの方が実は安全です。また経鼻チューブは極端に細いので、栄養剤を注入するのに長時間を要し、その間、患者さんは動くことができません。お薬を注入する際に、つまってしまう可能性も高いのです。
胃ろうは短時間でたくさんの栄養剤を入れることができて、また、チューブをテープで固定しなくてよいので、お風呂も気にせず入れます。お薬の注入で管がつまったりするリスクも少ないなど、多くの利点があります。
元気になるためには、しっかりした栄養を何らかの方法で確実に体に入れないといけません。本来の胃ろうは、延命のために作るものではなく、元気を取り戻して、もう一度口から食べることができるように体力を維持することを目的としています。しかし、現実は経口摂取のリハビリのためだけに長期入院することは難しくなっています。最終的には、自宅や施設などで過ごす、いわゆる在宅療養が必要となります。在宅療養での安全・確実を求めるなら経鼻経管栄養はお勧めできません。(2018年12月)
胃ろうは短時間でたくさんの栄養剤を入れることができて、また、チューブをテープで固定しなくてよいので、お風呂も気にせず入れます。お薬の注入で管がつまったりするリスクも少ないなど、多くの利点があります。
元気になるためには、しっかりした栄養を何らかの方法で確実に体に入れないといけません。本来の胃ろうは、延命のために作るものではなく、元気を取り戻して、もう一度口から食べることができるように体力を維持することを目的としています。しかし、現実は経口摂取のリハビリのためだけに長期入院することは難しくなっています。最終的には、自宅や施設などで過ごす、いわゆる在宅療養が必要となります。在宅療養での安全・確実を求めるなら経鼻経管栄養はお勧めできません。(2018年12月)