高齢者の精神衛生
人は誰でも年を取ると精神機能の老化がおこります。認知機能に関しては、記憶力が低下して新しいことを覚えることが難しくなります。また、計算などの作業能率が低下すると言われています。しかし、長年の知識や経験に基づいて判断する能力は、比較的維持されます。認知機能の老化には個人差があるのが特徴ですが、記憶力の低下などが顕著に現れると、認知症という病気が疑われます。
感情面や人格面では、一般的に年齢を重ねるとともに頑固になり、保守的傾向が強くなります。人に対して厳しくなるとともに、疑いの感情を抱きやすくなるといわれています。さらに、死に対する不安から、自分自身の健康状態への関心が非常に高まることもあり、不安神経症などの病気を引き起こすことがあります。また、精神機能の低下がうつ病を誘発する可能性も指摘されています。高齢者がうつ病にかかる割合は、比較的軽度なものを含めると、およそ15%になると言われています。そして、高齢化が進む中で、この割合は年々上昇していくと考えられます。
それでは精神機能の低下を防ぐためにはどうしたらよいでしょうか。そのためには、人との交流を積極的にすることが大切で、様々な集団活動への参加も必要になります。さらに、家族同士の声かけや会話を増やして、趣味や生きがいをみつけてください。家庭での役割、社会での役割を見出すことで、精神機能低下を防ぐことができます。(2018年5月)
感情面や人格面では、一般的に年齢を重ねるとともに頑固になり、保守的傾向が強くなります。人に対して厳しくなるとともに、疑いの感情を抱きやすくなるといわれています。さらに、死に対する不安から、自分自身の健康状態への関心が非常に高まることもあり、不安神経症などの病気を引き起こすことがあります。また、精神機能の低下がうつ病を誘発する可能性も指摘されています。高齢者がうつ病にかかる割合は、比較的軽度なものを含めると、およそ15%になると言われています。そして、高齢化が進む中で、この割合は年々上昇していくと考えられます。
それでは精神機能の低下を防ぐためにはどうしたらよいでしょうか。そのためには、人との交流を積極的にすることが大切で、様々な集団活動への参加も必要になります。さらに、家族同士の声かけや会話を増やして、趣味や生きがいをみつけてください。家庭での役割、社会での役割を見出すことで、精神機能低下を防ぐことができます。(2018年5月)