パニック障害について
皆さんは、昨日食べたものを記憶していなくても一年前の誕生日に何を食べたかはしっかりと記憶している、といった経験がありませんか?
喜び、悲しみ、恐怖、怒りといった感情などに関わる記憶というのは、海馬という記憶に関する脳の部位と結びつき、非常に忘れ難い記憶になるという性質があります。
「パニック障害」という病気は息苦しさ、動悸などとともに「死ぬかもしれない」などという強い恐怖心を伴う発作であり、一度でもこの発作を経験すると、とても忘れ難い記憶として残ってしまいます。
このような発作を体験した人は、「また発作が起こるかもしれない」という考えに支配されるようになり、特にエレベーター、MRやCTなどの逃げ場のない空間にいると強い不安感を感じるようになってしまいます。さらには、発作を繰り返すことでこのような記憶は強化されて増々忘れ難い記憶となってしまいます。パニック障害の治療はこのような発作をいかに予防していくかが大切です。
日常的に不安感が強い場合や、過度のストレス、不眠などはパニック発作が生じやすい状態といえます。この病気は、発作が生じた時にどう対応するか、というよりも発作を起こさせない予防が大切な病気といえます。生い立ちや環境、生まれ持った体質的に不安を感じやすいかたもたくさんいらっしゃいます。「自力でなんとかしよう」と考えすぎないように、気軽に精神科・心療内科への相談をしてください。(2018年3月)
喜び、悲しみ、恐怖、怒りといった感情などに関わる記憶というのは、海馬という記憶に関する脳の部位と結びつき、非常に忘れ難い記憶になるという性質があります。
「パニック障害」という病気は息苦しさ、動悸などとともに「死ぬかもしれない」などという強い恐怖心を伴う発作であり、一度でもこの発作を経験すると、とても忘れ難い記憶として残ってしまいます。
このような発作を体験した人は、「また発作が起こるかもしれない」という考えに支配されるようになり、特にエレベーター、MRやCTなどの逃げ場のない空間にいると強い不安感を感じるようになってしまいます。さらには、発作を繰り返すことでこのような記憶は強化されて増々忘れ難い記憶となってしまいます。パニック障害の治療はこのような発作をいかに予防していくかが大切です。
日常的に不安感が強い場合や、過度のストレス、不眠などはパニック発作が生じやすい状態といえます。この病気は、発作が生じた時にどう対応するか、というよりも発作を起こさせない予防が大切な病気といえます。生い立ちや環境、生まれ持った体質的に不安を感じやすいかたもたくさんいらっしゃいます。「自力でなんとかしよう」と考えすぎないように、気軽に精神科・心療内科への相談をしてください。(2018年3月)