健康一口メモ/子どもの夜尿症

子どもの夜尿症

 通常おねしょはお子さんの成長に伴って自然になおることが多いのですが、5才以上で1カ月に1回以上の夜尿が3カ月以上続く場合を夜尿症と診断します。
小学校入学前で約20%、小学5~6年生で5%つまり20人に1人の子どもが夜尿症と言われています。
寝る前2~3時間の水分摂取を200CC以下にする、カフェインや塩分の摂取を控える、寝る前に必ずトイレに行く、暖かくして寝るなどの注意点を守るだけで治る場合もあります。
小学校入学後も夜尿が続き、治療の希望がある場合は、下着にセンサーをつけブザーで尿漏れを教えるアラーム療法やお薬で治療を行います。すぐに効果が出る場合も、効果が出るまで時間がかかる場合もあります。夜尿は本人の努力が足りないから治らないというわけではなく、失敗を叱るとやる気と自信を無くすため、かえってよくありません。焦らず、怒らず、根気よく続けることが大切です。
宿泊学習や修学旅行が心配ですが、夜間の何時頃起こしてトイレに行けば失敗しないか自宅で確認する、下着を工夫するなど前もって対策を準備していれば大丈夫です。
ただし、昼間に尿漏れがある、排尿時に痛がる、一日の排尿の回数が8回以上と多い、逆に3回以下と少ない、便秘がある、夜中にのどが渇いて水を飲むなどに当てはまる時は、夜尿の原因となる病気が隠れている可能性があるので早めの受診が必要です。
お子さんのおねしょが気になる時は、かかりつけの小児科に相談してみましょう。(2018年12月)