健康一口メモ/子どもの薬の飲ませ方

子どもの薬の飲ませ方

 ほとんどの親御さんは、薬を飲ませるのに、苦労した経験があると思います。薬の上手な飲ませ方についてお話しします。
薬を飲ませる時は、子どもさんが飲みやすい状況をつくりましょう。例えば高熱で苦しそうな時は、まず解熱剤だけを使用し、少しでも楽にして薬を与えてみませんか。服薬の時間がずれますが、大きな影響はないと思います。また、食後よりも空腹時の方がよいでしょう。
次に、薬の種類をなるべく少なくしてもらうことです。例えば、インフルエンザに罹った時に大切なのは、インフルエンザウイルスを抑える薬です。熱は高いし、咳や鼻水もあるでしょう。熱さましは必要かもしれませんが、ウイルスの活動がおさまれば、咳や鼻水は自然と軽くなります。咳、鼻水の薬は必ずしも必要ないでしょう。どの薬が一番重要か、主治医とよく相談してみてください。飲み薬以外の座薬や貼る薬も利用しましょう。
具体的な薬の飲ませ方ですが、水薬の場合は、スポイトやスプーン、哺乳瓶の乳首を利用します。スポイトを利用する場合は、少量ずつ舌の上に垂らしてください。粉薬は、そのまま飲むか、水や白湯で飲むのが原則です。少量の水を加え、団子状にして、頬の内側に塗ってやることもできます。コンデンスミルク、チョコレート、ココアに混ぜるのもよいでしょう。薬を砂糖とともに少量の水に溶かし、それを凍らせて飲ませる方法もあります。
子どもさんが好む方法を探してください。(2018年7月)