小児の救急シリーズ⑥咳
咳はとてもありふれた症状であり、こどもはよく咳をしたり、鼻水を垂らしたりしています。その症状が本人の日常生活に支障をきたすほどのものでなければ、基本的に治療の必要はありません。では緊急の治療が必要な咳とはどういうものでしょうか。簡単に言えば、呼吸困難を伴うものです。大きく分けて二つあります。一つ目は、それまで普通に遊んでいた子が、急に咳き込み始め、顔色が悪くなる時です。この時は何か異物を喉に詰まらせた可能性があります。異物による窒息が起きた場合は、まず救急車を呼び、救急隊が来るまでの間、体よりも頭が低くなるように下に向けて、背中を叩きましょう。
緊急の治療が必要な咳の二つ目は、咳と咳の間にゼイゼイ、ヒューヒューといった苦しそうな音が聞かれる時です。これは気管支ぜんそくの発作や気管支炎、またはクループ症候群という病気でみられる症状です。呼吸困難がある場合は、ゼイゼイした音以外にも、活気がなく、ぐったりしていたり、呼吸に合わせて肩やお腹が大きく上下しています。クループ症候群という病気は空気の通り道である気道が腫れて、狭くなり、呼吸困難をおこす病気で、原因のほとんどはウイルスの感染です。特徴的な症状として、声がかすれること、犬の鳴き声のようなケンケンした咳があります。症状は夜にひどくなることが多いため、受診を迷われるケースもありますが、そのような症状がある時は早めに医療機関を受診しましょう。(2018年5月)
緊急の治療が必要な咳の二つ目は、咳と咳の間にゼイゼイ、ヒューヒューといった苦しそうな音が聞かれる時です。これは気管支ぜんそくの発作や気管支炎、またはクループ症候群という病気でみられる症状です。呼吸困難がある場合は、ゼイゼイした音以外にも、活気がなく、ぐったりしていたり、呼吸に合わせて肩やお腹が大きく上下しています。クループ症候群という病気は空気の通り道である気道が腫れて、狭くなり、呼吸困難をおこす病気で、原因のほとんどはウイルスの感染です。特徴的な症状として、声がかすれること、犬の鳴き声のようなケンケンした咳があります。症状は夜にひどくなることが多いため、受診を迷われるケースもありますが、そのような症状がある時は早めに医療機関を受診しましょう。(2018年5月)