健康一口メモ/小児の救急シリーズ⑤異物誤飲

小児の救急シリーズ⑤異物誤飲

 子どもが誤って食べたり、飲み込んだりする誤飲事故は五歳未満の子によく起こります。特に何でも口に入れてしまう1歳未満で最も多く、ついで色んなところに手が届くようになる1歳から2歳児に多くなっています。
誤飲事故の原因で最も多いのは、タバコです。タバコ一本分のニコチンは乳児に十分危険な量です。タバコは胃液の中では溶けにくいので、何か飲ませたりせず、そのまま指を入れるなどして吐かせて病院を受診してください。より危険なのはニコチンが溶け込んだ水です。ジュースの缶などを灰皿代わりにして、こどもが誤って飲むという事例が見られます。その場合は直ちに受診してください。
誤飲の原因で二番目に多いのは、両親、祖父母の薬を飲んでしまうというケースです。睡眠薬、血圧や血糖値を下げる薬などいずれも小さい子どもには危険です。また薬はもともと胃や口の中で溶けやすく作られているため、症状が出やすいのが特徴です。誤って飲んでしまった場合は、水や牛乳を飲ませて、吐かせる努力をしてから病院を受診してください。
吐かせない方がよい物もあります。それは強い酸性やアルカリ性の洗剤、画鋲などのとがったもの、灯油、ガソリン、ボタン電池などです。それらは吐かせることで胃や食道のダメージがひどくなる危険性があるからです。強い酸性やアルカリ性の洗剤を誤飲した場合は、牛乳を飲ませましょう。吐かせない方がよい物を誤飲した場合は、救急車を呼んで直ちに病院に行く必要があります。(2018年4月)