健康一口メモ/小児の救急シリーズ④脱水

小児の救急シリーズ④脱水

 脱水とは体の中の水分が足りなくなった状態です。嘔吐が続いたり、発熱や下痢で水分が失われることで起こります。体内の水分量は、体重に対して大人は60%、こどもは70%です。体重の10%の水分が失われた場合、60キロの大人では6キロ、10キロの子どもでは1キロの水分が失われることになります。子どもは体重に対して水分の割合が多く、少しの体重減少で深刻な脱水症状を表します。
では脱水の時にはどんな症状が出るのでしょうか。まず体重の約2%の水分が失われると、のどの渇き、食欲低下が現れ、約6%の不足で、頭痛、眠気、脱力感に襲われ、情緒も不安定になります。10%の不足では、筋肉の痙攣を引き起こし、循環不全、腎不全を来します。それ以上になると、意識が失われ、20%の不足で死に至るという報告があります。
脱水になる原因として多いのは、嘔吐下痢症、つまりウイルス性の胃腸炎です。脱水の対策として水分を与える必要があります。吐いた後は一時間くらいおいてから、少しずつ、何回も水分をあげてください。まず水分と塩分、そして最後に食べ物と考えましょう。
与える水分としては経口補水液が適しており、OS-1、アクアライトなどがそれにあたります。経口補水液には、水分と電解質、糖分などが、吸収されやすい配分で含まれています。ただし乳児の場合は母乳やミルクでもかまいません。
経口補水を行っても嘔吐して飲めない時、またおしっこが何時間もでなかったり、ぐったりしてきたら受診が必要です。(2018年3月)