健康一口メモ/首のしこり(リンパ節の腫れ?)

首のしこり(リンパ節の腫れ?)

 「首にしこりを触れる」と受診される方がいます。たまたま触って気付くこともあれば痛みで気付くことも多いです。主にリンパ節の腫れのことが多いのですが他に唾液腺の腫れ、まれに血管のコブや嚢胞などがあります。これらの区別にはしこりの場所と触った感触、大きさや硬さ、痛みがあるか、周りと癒着していないかが要点です。
その中でも今回は主にリンパ節の腫れについて説明します。一センチ以上が有意な腫れとされ、大きく良性と悪性に分けられます。診断をつけるに当り、それまでの経過や原因と思われるもの、例えば小動物や薬物との接触の機会や外傷、さらには発熱や発疹の有無などが大事です。良性のものとして感染症では細菌性、結核あるいはウイルス感染があり、反応性では関節リウマチなどの膠原病、サルコイドーシスなどがあります。悪性では硬い場合、がんの転移のことが多く、鼻の中や肺、腹部などのがんが原因のことがあります。次いでリンパ球が腫瘍性に増殖する悪性リンパ腫がよく見られます。この場合は首だけでなく脇や足の付け根にもリンパ節を触れることがあり、脾臓が腫れたり発疹を伴ったりもします。
検査は一般的な血液検査に加えウイルス検査や免疫血清検査などの特殊検査が必要で、時に画像検査も考慮されます。診断を確定するために必要とあればリンパ節の組織検査も行われます。
首にしこりを触れてご心配ならかかりつけ医へご相談されるか内科へ受診されてください。(2018年4月)