健康一口メモ/親知らずは抜いた方が良いのでしょうか?

親知らずは抜いた方が良いのでしょうか?

 抜いた方がいい状況になっている場合、またはそうなる可能性が高い場合は抜いた方がいいと考えられます。
抜歯した方がよい場合は、
・歯磨きが行き届かないために周囲の歯ぐきが腫れる。
・治療すると大掛かりになるむし歯になっている。
・親知らずが原因で手前の歯の歯槽膿漏が進行している。
・手前の歯の治療や入れ歯を作るために邪魔になっている。
・歯並びの乱れの原因になっている、または原因になる可能性がある。
・親知らずが原因で咬みあわせの異常が起きている。
・親知らずが原因であごの関節に障害が生じている。

逆に抜かなくてもよい場合は、
・きれいに生えていて、歯磨きが十分にできる。
・完全に骨の中に埋まっていて、問題が起こる可能性が低い。
・一部が口の中に見えているが他の歯に悪影響を及ぼしておらず、歯ぐきは腫れていない。
・歯の矯正や歯の移植に利用できる。
・ブリッジや入れ歯の支えの歯として利用できる。または、手前の歯を補うために利用できる。
・十分に歯磨きができている。

また、次のような場合は抜くことを避ける場合があります。
・骨の中の深い部分に埋まっている場合
・妊娠中や全身的な病気がある場合
・痛みや腫れがひどい場合は症状が落ち着いてから抜くこともあります。

以上のように、抜くかどうかは歯科医院でレントゲンを撮影します。診断することになりますが、それぞれの方の状況、状態、事情を考慮する必要があります。まず、かかりつけの歯科医院で相談してください。(2017年12月)