健康一口メモ/早めに気付いておきたい口の衰え(オーラルフレイルとは)

早めに気付いておきたい口の衰え(オーラルフレイルとは)

 歯や口の健康は、全身の健康とも深く関わっていることが最近の研究で、少しずつ明らかになってきました。例えば、食事の時によく食べこぼす、むせる、言葉の滑舌が悪くなったなど口の周りで起こる小さな衰えは「オーラルフレイル」と呼ばれ、これらの症状は、全身の老化の始まりを示すサインとして注目されてきています。そしてこの「オーラルフレイル」と呼ばれる一連の症状は、健康と機能障害の中間にあたり、リハビリや治療によって改善することも一つの特徴です。

 口腔機能の低下を防ぐため、セルフケアでできることは大きく二つあります。まず一つ目として日々の丁寧なブラッシングにより口の中を清潔に保つことです。歯が少なくなるとそれに伴い口の中の機能も低下するため、歯を失う原因となる虫歯や歯周病を予防することが大切です。二つ目は口のリハビリを積極的に行うことです。本を声に出して読む、あるいはカラオケで元気に歌を歌うなども有効な口の体操になると考えられています。

 口の機能が衰えると食事や話すことが減るだけでなく、栄養状態や体力の低下で外出する機会も少なくなることが考えられます。つまり歯や口の働きは社会とつながるための重要な役割を担っているのです。

 また日ごろから定期的に歯や口の健康状態をかかりつけの歯科医院で診てもらったり、地域で開催される介護予防セミナーや教室などを活用して、歯や口の働きのわずかな衰え「オーラルフレイル」を予防していくことが大切です。(2017年10月)