健康一口メモ/銀歯による金属アレルギー

銀歯による金属アレルギー

 現代社会では、アレルギーに悩まされる人が増えています。花粉や食物のアレルギーだけではなく、虫歯治療で詰めた銀歯で、金属アレルギーを起こす人もいます。銀歯が唾液によって溶け出し、全身へまわってしまうためです。銀歯は、銀だけでできていると思われがちですが、一般的には金・銀・パラジウムを混ぜたもので作られています。

 金属アレルギーの症状としては、金属のアクセサリーでかぶれる、手や足に水ぶくれや湿疹ができる、口内炎がなかなか治らない、化粧品にアレルギーがある、銀歯のところだけ歯茎の色が違うなどがあります。

 また現代のようなストレス社会には、頭痛や肩こり、めまい、慢性疲労、イライラ、不眠など、何となく体調が悪い人が多くいらっしゃいます。これらの原因全てが銀歯というわけではありませんが、複数の病院で診てもらっても原因が分からず、様々な治療をしても全く効果がない場合、金属アレルギーを起こしている可能性も否定はできません。

 もしも金属アレルギーだった場合には、お口の中の金属を外し、アレルギーを起こさない別の材料で詰め物を作りなおします。

 銀歯はアクセサリーのように、自由に自分で取り外すことができません。材料によっては、健康保険が使えず治療代がやや高くなる場合もありますが、お口の中に銀歯があり「もしかしたら?」と気になる人は、一度かかりつけの歯科医院へ行って相談してみましょう。(2017年8月)