健康一口メモ/脳梗塞などの片麻痺患者の口腔ケア

脳梗塞などの片麻痺患者の口腔ケア

 脳の病気になると体の一部にマヒが残る場合があり、体の片側がマヒしてしまうのが片マヒです。片マヒになると飲み込みや会話が難しくなることがあります。マヒは口の中に見られることもあり舌や頬の筋力が低下して、特にマヒ側に食べかすが残っていることもあります。

 また口から食べられなくなると歯磨きもしなくてよいと思われがちですが、口を動かさないことで乾燥し、逆に口のばい菌が増えるため、より口の中を清潔にすることが大切になります。口のお手入れが不十分になると、知らず知らずに口の中のばい菌が肺に入って熱をだし肺炎を起こすことがあります。これが誤嚥性(ごえんせい)肺炎と呼ばれて、高齢者が亡くなる主な原因にもなるので、食事の前後に口をきれいにしたり、口の刺激をすることが必要です。

 手にマヒがあって歯ブラシを上手に持てない場合は、歯ブラシの持ち手を太くして持ちやすくしたり、電動ブラシや音波ブラシを使うこともよいでしょう。歯や歯と歯ぐきの境目にきちんと歯ブラシをあてるようにして、自分できちんと磨けない場合は、介護者が磨き残しのチェックや仕上げ磨きをしましょう。歯磨きの時は特にマヒ側の食べかすなどを除去しながらマヒのある頬のストレッチやうがいで、口の周りのリハビリをすることも効果的です。

 いずれにしても健康な時から口の環境を整えて、口を健康に維持するために、かかりつけ歯科を持ち、定期受診、定期管理をしましょう。(2017年4月)