凍瘡(しもやけ)について
凍瘡(とうそう)、いわゆるしもやけは、手、足の指など体の末端の血管が細い部分や耳たぶ、鼻、頬など外気に触れて冷えやすい部分にできやすく、鮮やかな赤い色からやや赤紫色の腫れぼったい感じの発疹が見られます。
発疹には痛みやかゆみがあり、凍瘡ができたところは通常より冷たくなっています。症状が悪化すると水ぶくれや、ただれができることもあります。一日の温度の差が激しい冬に多く、小学校低学年くらいまでの子どもに多いです。寒さで血の流れが悪くなり、皮膚の温度が下がることで炎症が起こってきます。
凍瘡を起こさないためには保温が大切です。凍瘡のできやすい場所は手袋や厚手の靴下、耳当てなどで保温し、保湿クリームなどをマッサージをするように塗り、血の巡りを良くしましょう。
また、手や足が濡れたら体温が下がって凍瘡が悪化するのですぐに水気を拭いて濡れた靴下などは履き替えましょう。それでも効果が低い場合は血の巡りを良くする飲み薬や塗り薬を使います。炎症が強い場合はステロイド軟こうを使うことも有効ですので、症状が軽いうちに治療しましょう。
凍瘡は成長とともに起こりにくくなりますが、成人した後にできる場合は膠原病など他の病気の影響も考えられるので注意が必要です。
治りにくい凍瘡にお悩みの方は専門的な血液検査も必要なことがあります。市販の塗り薬で良くならない場合も含めて皮膚科などの専門の病院へご相談ください。(2017年12月)
治りにくい凍瘡にお悩みの方は専門的な血液検査も必要なことがあります。市販の塗り薬で良くならない場合も含めて皮膚科などの専門の病院へご相談ください。(2017年12月)