健康一口メモ/望まない妊娠をしないために

望まない妊娠をしないために

 最近の若い人はいつ妊娠しやすいか知らない人が多いようです。そのためには自分の月経周期を知ることが大切です。

 正常な月経周期は25日から38日です。40日以上ある場合は月経不順です。月経開始より排卵するまでを卵胞期といい、子宮内膜は厚くなり、排卵日に妊娠できる状態となります。この期間は二週間から五週間と個人差があり、これが月経周期に影響してきます。次に排卵後、月経が始まるまでを黄体期といいます。この期間は14日間と一定です。月経が順調で次回月経予定日がわかっていれば予定日前14日が排卵日です。卵子の生存期間は6~8時間、精子は約3日間といわれています。排卵日ずれを2日間考慮すると、妊娠しやすい時期は予定月経日前の12~19日です。

 排卵日になると透明で粘り気のあるおりものを感じたり、下腹の痛みや少量の出血がある人がいます。これらは排卵日の症状です。個人差がありますから、わからないからといっても異常ではありません。

 正確に月経周期を知るには、婦人体温計を使って基礎体温を測ることです。朝起きた時ベッド上で口に加えて体温を測定し表に記録します。低温から36、37度以上の高温への移行期が排卵日となります。月経周期が50日以上の時は、低温層が続き排卵していないこともあります。

 もし避妊に失敗した時は、3日以内の早い時期に経口避妊薬アフターピルを1回服用すれば、高い頻度で妊娠を予防できます。

 月経不順やお悩みのある方は産婦人科へご相談ください。(2017年9月)