健康一口メモ/痔核の治療と予防

痔核の治療と予防

 痔という言葉は、肛門周囲に起こった病気の総称です。そのため痔といっても色々な種類があります。代表的なものは痔核(じかく)・裂肛(れっこう)・痔瘻(じろう)の3つで、それぞれいぼ痔・切れ痔・あな痔などと呼ばれます。今回はその中でも痔核の治療と予防法についてお話します。

 痔核はできる位置により内痔核と外痔核に分類されます。内痔核の主な症状は排便時に出血したり・いぼが飛び出したりしますが、痛みを伴わないことがほとんどです。

 一方、外痔核は出血することは少ないですが、排便時のいぼの飛び出しや痛みを伴った腫れが生じることがあります。いずれの場合もまず座薬などの薬による治療から始めることが多いのですが、治らない場合は手術をおこないます。手術は痔核を切り取る方法、痔核を輪ゴムで結んで脱落させる方法、特殊な薬を痔核に直接注射をして縮小させる方法などがあり、病状によって最もよい方法を選択します。治療内容によっては外来でできるものもあります。入院での手術も昔と比べて短期間ですみ、また手術法の進歩により手術後の痛みも軽くなっています。

 予防法はまず便秘を避けることです。トイレで長い間いきみすぎることはよくありませんので食物線維の多い食事を心がけましょう。また立ちっぱなし、座りっぱなしを避ける、肛門を清潔に保つ、アルコールや刺激物を控えるなども有用です。

 診察は恥ずかしさなどから抵抗を感じる方も多いでしょうが、症状があれば早めに肛門科へご相談ください。(2017年1月)