健康一口メモ/認知症の見当識障害について

認知症の見当識障害について

 見当識とは自分が置かれている状況を認識する能力のことで、これが障害されると、日付けや時間・場所・人物が正確に認識できなくなります。認知症の見当識障害の現れ方は、初期には、今日の日付や時間を間違えることが多くなります。次に認識できなくなるのが場所です。外出した際に自分がいる場所がわからなくなり、症状が進むと自宅でトイレの場所や自分の部屋を間違えるようになります。さらに症状が進むと、人を間違えることが多くなります。親戚や友人・知人を区別できなかったり、自分の子どもを孫と間違うようなこともあります。このように見当識が障害されると、日常生活で様々なトラブルが生じる可能性があります。例えば人と会う予定を忘れたり、方向がわからず迷子になったり、トイレを別の場所でしてしまったりします。

 次に見当識障害がある方への接し方ですが、決して怒ったり責めたりしないでください。認知症の方は、怒られている原因が理解できないので、興奮してしまったり、自尊心がキズついたりします。ですから、上手く話を合わせながら、生活に支障がでないように、手助けをしてください。その方法としては、見やすいカレンダーを貼ったり、時計も本人が認識しやすいものにかえてください。トイレを間違えてしまう時には、トイレのドアに「トイレ」、「便所」と大きく書いた紙を貼ったり、目印を付けたり、夜は電気をつけたままにするなど、トイレの場所がわかりやすいようにしてください。(2017年9月)