健康一口メモ/不安神経症

不安神経症

 不安は、成功のもとです。

 先を見据えて準備したり、建設的に事に向かえば、不安は成功をもたらします。ところが、ああなったらどうしよう、こうなったら大変だと、不安の前に立ち往生したり、右往左往してしまうと、日常生活や社会生活に支障をきたしてしまいます。

 不安は、体の不調ももたらします。

 動悸や息苦しさ、胸や頭、おなかの痛み、下痢や便秘、頻尿、めまい、のどのつかえや咳、微熱、ふるえ、不眠など多彩です。更年期の症状と間違われることもしばしばです。

 病院の検査で異常なしといわれても、なおこのような症状が続く場合には、不安神経症を疑います。

 不安神経症の治療は、心療内科や精神科でおこなっています。

 不安は不快なものですが、無くしてしまおうと、もがけばもがくほどとらわれていきます。なぜなら、不安はだれにでも存在し、決して無くならないものだからです。不安から解放されるのではなく、不安へのとらわれから解放されることが、治療の目標になります。

 抗不安薬やもともと不安を和らげている脳内物質を促すお薬など、薬物療法もありますが、それらは不安を和らげる目的で処方されます。

 不安を適度に和らげておいて、とらわれからの解放をめざした心理療法が行われます。

 不安がもたらす気分によって行動が規定されてしまいがちですが、心理療法によって、目的に従って行動する、本来の日常を取り戻すようにしていきます。(2017年1月)