小児の救急シリーズ①発熱
朝は元気だったのに保育園から熱が出たと連絡が来るなど、子どもは急に発熱することがあります。でも、そんな時はもう一度体温を確認しましょう。
子どもは気温が高い、体を動かした、眠いなど環境やタイミングによって体温が一時的に高くなることや、測定中に動いてしまって低めに出ることもあります。熱を測る時はおでこ・首・お腹などに直接触れて確認し、体温計と差がある時には少し時間をおいて測りなおしましょう。
熱以外の症状がそれほど強くなく、元気な時はお家でケアしながら様子を見ることもできます。
手足が冷たくて寒がる時は暖めて、手足が温かく暑がる時は室温や衣服を調節して涼しくしましょう。頭や脇、鼠径部を水枕や濡れタオルを当てると効率よく体温を下げることができます。
解熱剤で熱が下がっている間に眠ったり、水分や食事を摂ったりできると体力の消耗を防ぐことができます。元気な時や眠っている時に解熱剤を使う必要はありません。
3カ月未満の乳児で38度以上の熱が続く時はすぐに受診が必要ですので特に注意です。夜間に症状が強い場合は小児救急電話相談#8000番に相談したり、地域の夜間診療所を受診しましょう。
熱が高く、咳・頭や喉の痛み・顔色が悪い・嘔吐などの症状が強い時は早めにかかりつけの医療機関を受診しましょう。(2017年12月)