健康一口メモ/こどものよだれの話

こどものよだれの話

 大人は一日に1~1.5Lの大量の唾液を分泌しますが、よだれを流すことはめったにありません。これはわれわれが無意識に飲み込んでいるからです。
赤ちゃんがよだれをよく流すようになるのは、歯が生え始める7カ月頃からです。歯が生えてくるという刺激に加えて、唾液を無意識に飲み込むという動作がまだ上手くできないため、赤ちゃんはよだれを垂らすことが多いと考えられます。

 いずれにしても赤ちゃんは、自然によだれを流すものでその量が多少多くても、少なくても心配の必要はありません。

 しかし、ある日突然、よだれの量が多くなってきた場合は、口の中に何か原因がある可能性があります。虫歯、口内炎、扁桃炎などがその原因になりますが、急性喉頭蓋炎という怖い病気もあります。急性喉頭蓋炎とは、声が出る声帯の近くにある喉頭蓋という場所が急に腫れてくる病気です。症状はよだれも飲めないくらいの強い喉の痛み、声が出にくい、息苦しいなどです。喉頭蓋の腫れがさらにひどくなると窒息することがあるので、命に関わる病気です。こどもが急に機嫌が悪くなり、よだれが急激に増え、息苦しそうな感じが見られたら、すぐに小児科もしくは耳鼻科を受診してください。

 また普段からよだれが多い赤ちゃんは口の周りが真っ赤になることがあります。よだれがあごの皮膚を刺激して起きる接触性皮膚炎です。よだれの接触を防ぐためワセリンなどを塗ることで予防できます。小児科や皮膚科にお気軽にご相談ください。(2017年5月)