健康一口メモ/誤嚥性肺炎
本来、食道に入るべき食べ物や唾液が誤って気管に入ることを誤嚥といいますが、この誤嚥によっておこる肺炎を誤嚥性肺炎と呼びます。特殊な肺炎と思われがちですが、肺炎による死亡のほとんどを占めるお年寄りの肺炎は、誤嚥性肺炎であることがわかってきました。睡眠中は飲み込みの機能が低下するため、誤嚥が起こりやすくなります。唾液中には口の中に棲みついたたくさんの細菌が混じっているため、細菌が気管、肺の中に入ることがあります。
しかし、歯磨きなど口の手入れを丁寧にされている方の口には、肺炎を起こしやすい細菌は棲みつきにくいことが明らかになってきました。高齢になると、歯磨きなど口の手入れが不十分になり衛生環境が悪くなるため、肺炎を起こしやすい細菌が棲みつきやすくなります。
しかし、歯磨きなど口の手入れを丁寧にされている方の口には、肺炎を起こしやすい細菌は棲みつきにくいことが明らかになってきました。高齢になると、歯磨きなど口の手入れが不十分になり衛生環境が悪くなるため、肺炎を起こしやすい細菌が棲みつきやすくなります。
また、動脈硬化が進んで、手足の麻痺などの症状はなくても、睡眠中の誤嚥が起こりやすくなる軽い脳梗塞が多く存在すると言われています。ですから、予防に重要なのは、歯磨きなど口の手入れを丁寧に行い、きれいにしておくことです。加えて定期的な歯科検診をおすすめします。特に、肺炎を起こしたことのある高齢者の方は、飲み込みの機能低下が潜んでいる可能性が高く、お薬で改善させることもできますので、かかりつけ医にご相談ください。(2017年10月)