健康一口メモ/脚気にならないためには

脚気にならないためには

 脚気は、以前多くの人々が亡くなり、結核と並んで二大国民病と言われていました。ビタミンB1の不足で起ることが判ってからは徐々に減少し、最近では食生活に偏りがある人などで見られる程度となりましたが、今なお注意が必要な病気です。ビタミンB1は、糖質やタンパク質をエネルギーに変えたり、神経・筋肉・皮膚など全身の組織を維持するために必要な栄養素です。脚気の症状としては、食欲不振や倦怠感、手足のむくみやしびれなどが特徴的で、悪化すると心臓が肥大して動悸や息切れなど心不全を起こします。脚気の診断は、膝の下をポンと叩いて足が跳ね上がるかどうかをみたり、血液検査でできます。ビタミンB1は、食事から摂取する必要がありますが、水に溶けやすく汗や尿に混じって身体の外に排泄されやすいので不足しがちになります。ビタミンB1を多く含む食べ物としては、豚肉、玄米、小麦、うなぎ、大豆などがありますが、調理する段階で失われることが多いので、ネギ、タマネギ、らっきょう、ニンニクなどに含まれるアリシンと一緒に摂ると吸収されやすくなります。白米、インスタントラーメン、ジュース、スナック菓子などで糖質を多く摂りすぎたり、お酒を飲みすぎたりすると、ビタミンB1を大量に消費するため脚気になりやすいので注意が必要です。ビタミンB1不足が著しい時は、飲み薬や注射などで治療します。

 何れにしても、お酒は飲みすぎないようにし、普段から偏食せず栄養バランスのよい食事を心掛けましょう。(2017年8月)