健康一口メモ/急激な体重増加は注意が必要です

急激な体重増加は注意が必要です

 普段から、体重は気になるところで体重の増減に一喜一憂されている方も多いと思います。体重増加の原因としては食べすぎによる肥満が一番に考えられます。しかし、病気にかかると体の機能が低下して急激に体重が増加することがあるので注意が必要です。

 例えば少ししか食べていないのに体重が増加するものとして女性に多い甲状腺機能低下症が挙げられます。何らかの原因で甲状腺ホルモンが不足した状態です。原因としては橋本病が最も多く体重増加の他に寒がり、疲れやすい、皮膚の乾燥、むくみといった症状が現れ甲状腺がある首の前の方が腫れる場合もあります。この他、女性特有のものとして卵巣腫瘍や多囊胞性卵巣症候群が挙げられます。体重増加と共に下腹がポッコリなったり生理の異常が現れたりします。さらに副腎皮質ホルモンの過剰によるクッシング病では顔が丸くなったり手足は細いまま体が太くなるといった症状が認められます。またむくんで体重が増加した場合は腎臓病が疑われ、動くと咳を伴う息切れが多くなった場合は心臓の病気が考えられます。

 このように体重が急激に増加した場合は、単なる肥満なのか病気が原因なのかを見極めることが大切で体重増加と共に他の自覚症状があったりする場合はかかりつけの医師に相談してみてください。(2017年6月)