低血圧
高血圧については、収縮期血圧1400以上、拡張期血圧90以上という基準がありますが、低血圧のはっきりした定義は我が国にはありません。しかし、一般には、収縮期血圧100あるいは90以下を低血圧と考えることが多いようです。
低血圧には大きく二つに分けられます。明らかな原因がない「本態性低血圧」と、何か原因があって低血圧を生じている「二次性低血圧」です。
「本態性低血圧」は、女性に多く、疲れやすさやめまいなどの症状を起こし、このために生活の質が損なわれることも少なくありません。どうしても症状が強い時には、お薬を使う場合もあります。ただ、知っておいて頂きたいのは、低血圧が長期的に血管の障害などを引き起こすことはなく、基本的には心配のいらない状態であるということです。低血圧の多くは、この「本態性低血圧」です。
一方で「二次性低血圧」では、心臓病や甲状腺の病気といった原因を調べ対処することが大切になってきます。また、低血圧でみられる疲れやすさやめまいなどの症状は、低血圧以外の、例えば「貧血」などが原因で起こることもありますので、注意が必要です。
一方で「二次性低血圧」では、心臓病や甲状腺の病気といった原因を調べ対処することが大切になってきます。また、低血圧でみられる疲れやすさやめまいなどの症状は、低血圧以外の、例えば「貧血」などが原因で起こることもありますので、注意が必要です。
このように、基本的には心配のいらないことが多い低血圧ですが、中には何か低血圧の原因が隠れている場合があること、低血圧以外の原因で似た症状を起こしていることもあります。一度はかかりつけの医師と相談してみることをおすすめします。(2017年3月)