歯科/飲みこみにくいと感じたら…嚥下障害②

飲みこみにくいと感じたら…嚥下障害②

  嚥下障害になると、誤嚥や窒息を起こしやすくなります。本来、食道へ行くはずのものが気管へ入ってしまうことを誤嚥といいます。日本人の死因の第三位は肺炎ですが、その中でも高齢者の誤嚥性肺炎の割合は大変高くなっています。さらに、食物が気管を塞いでしまうと、窒息を起こし、生命に関わります。

嚥下障害の症状としてよくあるのが、食物が口の中に残る、むせる、飲みこみにくいなどですが、嚥下障害になると、必ずこのような症状が出るかといえばそうでもありません。食物や唾液が気管に入りかけると、通常むせたり咳こんだりして、誤嚥しかかったものを気管から出そうとしますが、このような反射が出ないまま、知らず知らずのうちに誤嚥を繰り返すことがあります。特に、就寝中に細菌をたくさん含んだ唾液を誤嚥することは、誤嚥性肺炎の一番の原因になります。誤嚥性肺炎の予防には、口の中を清潔に保つことが重要です。

では、嚥下障害にはどのような対処法があるのでしょうか。一つはリハビリです。特に、脳卒中などが原因の嚥下障害には、手足のリハビリと同じで食べるためのリハビリが有効です。食事を飲みこみやすい形に調理することが必要な場合もあります。水分でむせる場合には、トロミをつける、ゼリーにするなどの方法があります。栄養をしっかり摂って筋力を付けることも必要です。嚥下障害には専門家の関わりが必要です。まずは、身近なかかりつけ医などにご相談ください。(2015年放送)