歯科/舌痛症でお困りの方へ

舌痛症でお困りの方へ

 舌痛症とは、口の中に異常が認められないにも関わらず、舌や口の粘膜に持続性の痛みを感じる病気のことで、特に、50歳以降の女性に多く見受けられます。

「ヒリヒリ」「ピリピリ」「チクチク」「ザラザラ」といった言葉で表現される舌の痛みやしびれ、違和感が主な症状ですが、食事や睡眠中には何も感じなかったり、何かに集中している時には、忘れていることもあり、症状に波があるのも特徴です。痛みの他、口の渇きや味覚の異常、不安やうつを伴うこともあります。糖尿病や薬の副作用、ストレスによって同様の症状が起こることも知られています。そのため、唾液検査や味覚検査、血液検査や心理テストをはじめとした各種検査を行い、原因を探しながら治療を進めていくことが原則となっています。

治療薬として、抗けいれん薬や抗うつ薬の他、最近では、表面麻酔薬や漢方薬などの有効性も検討されています。患者さんの中には、「がんではないのか?」と心配されたり、「この痛みを誰も分かってくれない」といって、落ち込まれる方も少なくありません。そのため、専門的なカウンセリングや、場合によっては、精神科や心療内科受診が必要となることもあります。

舌痛症に限らず、原因不明の口や顔の痛みに対して、長崎大学病院では、歯科と医科が連携して治療を行っています。歯科医院で口の中をよく診てもらい、症状が長引く場合には、大学病院への紹介を相談されることをおすすめします。(2015年放送)