泌尿器科/前立腺肥大症の薬物治療

前立腺肥大症の薬物治療

 前立腺肥大症は高齢者に多く見られる病気で、尿が出にくい、尿の回数が多い、尿が残った感じがするなどの症状を引き起こします。近年、高齢化に伴い患者さんの数が増加してきています。

まず、最も多く使われているのは、前立腺肥大によって圧迫された尿道を広げる働きのあるお薬です。その結果、尿の勢いが改善し、尿が残った感じが軽減します。しかし副作用としてめまいや、立ちくらみなどが見られることがあるので、飲み始める前に主治医とよく相談することが必要です。

次に、別のタイプの男性ホルモンが前立腺に作用するのを抑える働きがあるお薬もよく使われるお薬です。その結果、前立腺が小さくなり、排尿の障害が改善します。副作用も少なく比較的安全に使用することができます。しかし効果が出るのに時間がかかるので、長時間飲む必要があります。

また、抗男性ホルモン剤というお薬もしばしば使われます。これも前立腺を小さくし、排尿の障害を改善します。しかし時に心不全や肝臓機能の低下が見られるため主治医と相談するなど、注意が必要です。その他、植物エキス製剤や、漢方薬などが効果的なこともあります。

このように、前立腺肥大症のお薬には色々な種類があります。前立腺肥大症の状態や全身の状態を総合的に考えて、最も適した治療を選ぶことが大切です。(2015年放送)