整形外科/むちうち症について

むちうち症について

 「むちうち症」は交通事故などで頚部に軽い外傷を受けることで生じ、「頚椎捻挫」、「外傷性頚部症候群」と呼ばれることがあります。

症状は頚部の痛み、頭痛、肩こり、めまい、手のしびれなど色々です。

原因としては頚部の周囲の筋肉および靱帯の損傷が言われていますが、いまだに解明されていないことも多いです。

レントゲンやMRIでは年齢に伴う変化以外はほぼ異常を認めることはありません。

治療は手術など特別なことは不要で、鎮痛剤の投与や温熱治療・電気治療といった物理療法が中心であり、いずれも速効性はあまり期待できず、じっくり時間をかけていく必要があります。2、3カ月間かかることもあります。

以前は受傷した後2、3週間安静を保つことが多かったようですが、現在ではできるだけ早めに体を動かすことが症状を軽くするといわれています。安静期間が長期になればなるほど体全体の筋力の低下、血のめぐりが低下して、症状が長引くことが知られてきたからです。

交通事故の場合は症状に対する不安、加害者への怒り、保険会社への不満などがつのることで自律神経症状が強くなり、症状が長引くことがあります。

不安はあると思いますが、大切なのはあまり気にかけず治療に専念すること、できる範囲で体をしっかり動かすことで、全身の体調が整い、症状の早期改善につながると考えています。(2015年放送)