外科/足の症状が気になる方へ 下肢動脈閉塞症

足の症状が気になる方へ 下肢動脈閉塞症

 足の動脈がつまってしまうと様々な症状が出ます。足が冷たくなったり、しびれたり、また、ある距離以上は痛みのため歩けなくなったりします。さらに進むと、痛みのためじっとしていられなくなったり、足に壊死を起こしたりします。ここまで進行すると足を切断する危機にさらされる、とても怖い病気です。

原因は血栓や外傷によるものもありますが、最近では動脈硬化によって起こる閉塞性動脈硬化症という病気が大多数を占めます。日本では60歳代で20人に1人、70歳以上では10人に1人がこの病気を持っているといわれています。毎年増加傾向にあり、今後高齢化社会になるにつれ、さらに患者さんは増えていくものと考えられます。特に糖尿病や、たばこを吸われる方はこの病気にかかる危険率が3~4倍高くなります。

また脳や心臓の血管の病気を同時にもっている患者さんが非常に多く、足の血管の病気でありながら、最近では全身血管病発見の糸口にもなっています。

その検査の第一歩としてABIという検査があります。手の血圧と足の血圧を同時にはかりながら、足の血管の状態を知る検査です。非常に簡単な検査ですので、足の症状で思いあたる方は、一度検査を受けてみてはいかがでしょうか。そして血管病の早期発見・早期治療により皆様の長生きにつながればと願います。(2015年放送)