外科/吐血

吐血

 吐血とは、食道や胃、十二指腸など消化器系の器官からの出血によって、口から血を吐くことをいいます。吐血は通常、胃の内の塩酸によって、黒褐色となり、いわゆるコーヒーのかすのようになりますが、食道からの出血や、大量の胃、十二指腸出血では鮮やかな血の色となります。原因としては食道静脈瘤、胃潰瘍、十二指腸潰瘍、などの病気が一般的です。また頭や全身的な重いけがをした時、強いストレスとなり、急に胃にただれや潰瘍が発生して出血が起こり吐血することもあります。また、飲酒の後、激しく吐いた時に食道と胃の境目が傷ついて出血する場合もあります。

吐血した場合、まず、出血の場所を確認するために内視鏡検査を行い、出血している場所を確認したら、血を止めるための処置をします。内視鏡を用いても止血できない場合は手術が行われます。最近では、内視鏡による方法や、血管造影の技術の進歩によって、手術になることは少なくなってきています。手術する場合は胃、十二指腸潰瘍からの出血に対しては、十二指腸を含めた胃の切除が行われます。また、出血している潰瘍の部分のみを切りとることもあります。食道静脈瘤の出血では、鼻からチューブを入れて止めたり、内視鏡を用いて止めたりするので、手術をすることはまずありません。

吐血の場合はとにかく緊急事態ですのですぐにかかりつけ医にご相談ください。(2015年放送)