おねしょのアラーム療法
寝る前の水分を控える、トイレにいってから寝るといった対策を行っても改善しないおねしょは治療の対象になりますが、お薬の他にもアラーム療法という選択肢もあります。
アラーム療法は下着に付けたセンサーがおねしょに反応してアラームが鳴り、その音や振動で本人を起こすというものです。
ところで、おねしょをする子どもを夜中に起こすと、おねしょが治りにくくなることが以前から知られています。アラーム療法は間違ったことをしていると思われるかもしれませんが、おねしょをした直後に起こすことがポイントのようです。徐々に膀胱におしっこを溜める力がついて、おねしょの時間が朝方にずれてきたら効果ありと考えます。1時、2時ごろにおねしょしていたのが5時、6時になってくるとおねしょが治るまであと一息です。アラーム療法はお薬と同程度の有効性があり、お薬による治療では効果が十分でなかった場合は、これまでの治療と併用することもできます。
おねしょの治療を行ってもすぐに効果が出ないことがしばしばあります。しかし、おねしょが治る人の割合は無治療だと年間10%程度ですが、治療を行うと年間50%前後にまで上昇します。焦らず、怒らず、根気よく続けることが大切です。
お子さんのおねしょが気になる時は、かりつけの小児科に相談してみましょう。(2015年放送)