小児科/母乳育児のすすめ

母乳育児のすすめ

  母乳は赤ちゃんにとって最良の栄養であることは疑う余地がありませんが、母親が直接お乳を吸わせて母乳を与えるという行為そのものにも大事な意味があります。

まずお乳の栄養としての母乳はいつも新鮮であり衛生的であること、吸収率にすぐれ、免疫の機能を向上させ、ミルクアレルギーを予防するなどの作用があることが科学的に証明されています。次に母親が直接お乳を吸わせて母乳を与えるメリットとしては、お乳を吸われることにより子宮を収縮させるホルモンの分泌が増加し子宮の戻りが早まること、母性愛を感じるホルモンも同じように増加して母性を目覚めさせ、精神的な安定をもたらすこと、排卵が抑制され結果的に避妊の働きがあることなども知られています。

母乳育児にはいくつかの注意点もあります。母乳の分泌が不足し、赤ちゃんの体重増加が思わしくない場合や、母親が授乳を中止すべき特殊な薬を服用している場合、また母親がある種のウイルスに感染していて、母乳を介してそのウイルスが赤ちゃんへ感染する可能性がある場合などは医師とよく相談しながらの母乳育児をおすすめします。

基本的には赤ちゃんには母乳育児は最良の育児の方法です。しかし母乳を与えたくてもできない場合などは、栄養方法のいかんに関わらず授乳を通した健やかな母子、親子関係作りがスムーズに進むように、母と子を取り囲む周囲の人たちが支援を行なうことが重要です。(2015年放送)