内科/熱中症~汗は大事なラジエター

熱中症~汗は大事なラジエター

  熱中症は、体温が著しく高くなって体の中の水分や塩分が失われた結果、体の色々な臓器が働かなくなり、最悪の場合は命に関わる危険な病気です。

食べ物を体内で分解することにより発生する熱が、私たちの体温の源となっています。そのままだと体温がどんどん上昇するので、体温を一定に保つため汗を出して体を冷やしています。車のエンジンとラジエターの関係と同じです。その結果私たちの体温は36度から37度程度で一定に保たれます。

汗が出るところを汗腺といいますが、汗腺が上手く働かないと体温が上昇しやすく熱中症になりやすいのです。日頃から、適度な運動や半身浴、エアコンの温度設定を上げるなどで、汗腺の機能を鍛えておくと予防につながります。

また、湿度が高い時は汗が出にくくなるので、気温があまり高くなくても熱中症になりやすいので注意が必要です。

熱中症の症状は、三段階に分けられます。めまい、立ちくらみ、筋肉痛、こむら返り、汗を拭いても拭いても出てくる軽症から、頭痛、吐き気、嘔吐、全身のだるさ、暑いのに汗が出にくくなる中等症、意識がもうろうとする、けいれん、体温が40度以上になる重症まで段階があります。軽症の段階で、水分や塩分の補給、体を冷やすなどの処置をすれば重症化しないで済みます。中等症以上は受診が必要です。長時間外出する時はペットボトルと塩昆布などを携帯しておくとよいでしょう。汗は大事な体のラジエターです。仲良く付き合いましょう。(2015年放送)