内科/機能性ディスペプシアをご存知ですか?

機能性ディスペプシアをご存知ですか?

 機能性ディスペプシアとは、一般の方はなかなか聞き慣れない病気で、機能性胃腸症とも言われています。しかし、別に難しく考えることはなく、大まかな病気の内容について理解していただければいいと思います。

まず症状ですが、主なものとしてはみぞおちの痛み、食後のもたれ感、食事中早期にお腹がいっぱいになるなどお腹の上半分から出たものです。

また、これらの症状は胃カメラや超音波やCTなど、色々検査しても明らかな病変が見つかりません。よく病院に行って一連の検査を行い、異常なしとされることが多いのですが、胃・十二指腸潰瘍、食道炎、急性胃炎などは機能性ディスペプシアには入りません。そういうはっきりした病名がなくても先に述べた症状は見られます。

それでは原因はと聞かれそうですが。ホルモン、神経など色々なことが関係しており、難しいようです。

ただ治療に関しては、胃酸を抑える薬、胃腸の運動をよくする薬などが試みられます。また漢方薬を用いることもあり、最近ディスペプシアに対する新薬も出ていますが、簡単には治らないようです。薬物療法以外には精神的ストレスを除いたり、生活習慣、特に食事の見直しなどが必要でしょう。これらの症状がある方はかかりつけ医、あるいは消化器内科のお医者さんに相談されることをおすすめします。(2015年放送)