みずいぼ
みずいぼは、正式には伝染性軟属腫という病名で、伝染性軟属腫ウイルスによってできる皮膚の病気です。表面はなめらかで大きくなってくると中央がやや凹んでくるのが特徴です。みずみずしい見かけをしているので、みずいぼという名前で呼ばれます。
小さい子どもがよくかかる病気で、みずいぼに対する免疫が高くなると治ってしまうと考えられます。そのため、放っておいてもいつかは自然に治ってしまいますが、半年なのか数年かかるのか、かなり個人差が大きいようです。ウイルスによる病気なので、ほかの子どもにも伝染しますし、掻くと自分の皮膚でも広がってしまいます。みずいぼに直接触ったり、タオルなどでうつることが多いようです。
治療としては、ピンセットではさんで取ってしまうという治療が最も確実なのですが、痛みを伴うため数が多い場合はなかなか大変です。麻酔テープを処置の1時間くらい前に貼っておくと痛みは少し軽くなります。
ほかの治療法として、漢方薬の内服や液体窒素による凍結冷却治療などがありますがなかなか確実なものはありません。アトピー性皮膚炎や湿疹と合併した場合には、掻くことによりみずいぼが増えてしまうことが多いのであまり触らないようする必要があります。
いずれにしてもいつかは治ってしまう病気なので過度な心配は必要ありません。気になる場合はお近くの皮ふ科にご相談ください。(2014年放送)