泌尿器科/腎盂腎炎

腎盂腎炎

腎臓の主な働きは尿をつくって排泄することです。その腎臓の中で尿がたまるところを腎盂といいます。腎盂腎炎とは腎盂内で細菌が繁殖し腎臓にまで炎症が及んだものです。

原因は大腸菌による感染が大半で、尿の出口から侵入した菌が尿の通り道をさかのぼり腎盂に達して起こります。女性がかかることが多く、それは体の構造にあり、尿の出口が膣や肛門に近いことが細菌が侵入しやすい理由となります。また、前立腺肥大症や尿路結石といった尿の流れが悪くなる病気や糖尿病のように免疫が低下する病気を合併していると腎盂腎炎を起こしやすくなります。

典型的な症状は、寒さや震えとともに現れる高熱で、夕方になると高くなります。背中や腰の痛み、吐き気、嘔吐、食欲不振などの症状が出ることもあります。重くなると細菌が全身へ広がり、命にまで関わることもあります。尿検査を行い、尿中の白血球や細菌を確認します。また、血液検査や超音波検査で炎症の程度や尿の通過障害の有無を検査します。

治療の基本は抗生物質の使用です。安静と十分な水分の補給も必要です。腎盂腎炎を起こしやすくする原因があれば、それぞれに対応した治療を行います。特に尿の通過障害がある場合には、緊急に通過の改善を行います。

原因を放置すると腎盂腎炎を繰り返し腎臓に重大な障害を与えることもあります。腎盂腎炎は早めに治療を行うことが重要であり、原因があればそれを可能な限り治療することが大切です。(2014年放送)