耳鼻咽喉科/においが分からない

においが分からない

近年、においの基礎的な研究は目覚ましく進歩しました。現在、その研究成果からにおいの障害の検査法や治療法の改善など患者さんへの応用が期待されています。

においの障害には、においがしない、以前のにおいと違うにおいに感じるなどの異常があります。検査には鼻の内を観察する、簡単なにおい検査、CTやMRなどの画像検査があります。

原因は大きく3つに分類され、それぞれ治療法が異なっています。

1つは慢性副鼻腔炎やアレルギー性鼻炎があるため鼻の内が狭くなり、においを感じる細胞ににおいが届かなくなって起こります。内服薬、点鼻薬や手術などでこれらの鼻の病気を治療するとにおいが戻ってきます。

もう1つは風邪の後や頭を打った後に起こる、においを感じる細胞や神経自体が損なわれた場合です。このような場合、においを感じる細胞の再生を促す漢方薬などで改善が期待できます。しかし、改善には1年近くかかることがあります。

また、そのほかの病気のために服用している薬が関係して、においを感じる細胞が損なわれることがあります。薬を替えたりやめることで改善してきますが、実際には困難な場合が多いようです。

最後は、頭の内の異常によるにおいの障害です。近年パーキンソン病やアルツハイマー病が起こる前ににおいの障害が出ることが分かってきました。治療は内科的な治療となります。

においの障害を感じた時は、耳鼻科の診察を受けられることをおすすめいたします。(2014年放送)