妊娠中のトキソプラズマ、サイトメガロ感染症の抗体検査
トキソプラズマおよびサイトメガロ感染症は、妊婦さんが初めて感染した場合、赤ちゃんに悪い影響を及ぼす恐れのある感染症です。
トキソプラズマとは寄生虫の一種であり、猫の糞から感染する病気として知られていますが、そのほかにも生肉や生ハムにトキソプラズマが付いていたり、畑仕事や庭いじりの土から感染することもあります。
サイトメガロウイルスは、以前の日本人は子どものころに感染する機会も多く、妊娠中の感染はあまり問題になりませんでしたが、最近では大人になるまで感染しない人が増えてきたため、妊娠中の感染の危険性も増えています。
いずれの感染症も、妊娠中に抗体の有無を調べます。抗体があれば感染の危険性も少なく安心して過ごせますし、抗体がない場合は医師から妊娠中の生活についての諸注意があるかと思いますので、それを守ってください。
ただし、抗体検査の結果によっては、長崎大学病院小児科へ紹介し詳しい検査を受けていただくこともあります。さらに、妊娠中の感染が疑われた例は、長崎大学病院産婦人科での胎児治療や小児科でのフォロー、治療の対象となることもあります。詳しくは担当医師にご相談ください。(2014年放送)