卵子の老化現象
歳をとると子どもはできなくなります。閉経年齢の10年前です。42歳です。生まれてすぐ新たな卵子を造らなくなります。
では卵子は何時できたのでしょう。お母さんのお腹の中にいる時にすでにでき、その卵子を思春期になって排卵させているのです。ご存知でしたか。歳をとるたびに卵巣に残っている卵子もどんどん古くなります。数も減ります。とりあえず避妊して子づくりをパスするのなら、このことをよく理解したうえで避妊してください。知らないままに避妊を続けるとやがては産めない身体に成ります。30歳代後半から妊娠しにくくなります。
妊娠する確率は20歳代の妊娠率の半分に成ります。40歳まではある程度妊娠する人がいますが、閉経を迎えるのは平均51歳です。閉経の10年ほど前から妊娠しにくくなります。お誕生の時、卵巣には200万個もの卵子が有りますが、その後は造らなくなります。卵子の数は思春期には約50万個、毎月排卵の度千個ずつ減って行き45~46歳で排卵しなくなり、産めなくなります。平均年齢51歳になると閉経となります。
それでは体外受精で何歳まで妊娠、出産が期待できるでしょう。38歳ごろから急激に妊娠率が低下しますので、適切な対応が必要です。42歳を境にしてその前後とでは妊娠率に大きな違いがあります。体外受精を実施したとしても卵子そのものの質、あるいは受精卵そのものの質を改善させることはできません。ご夫婦が正確な情報をもとに、決定していただかなくてはなりません。(2014年放送)