婦人科/出生前診断について

出生前診断について

 出生前診断とは、生まれる前に胎児の病気を発見することです。胎児の病気には、目に見えるものと見えないものがあります。目に見える病気とはいわゆる奇形ですが、生きていけないほどひどいものや、生まれてから治療できる病気、さらには、ほくろのような小さな病気まで含まれます。特に重症の場合は、超音波検査で産まれる前に診断されることがあります。

一方、目に見えない病気は超音波検査では診断できません。それには、ダウン症のような染色体異常や風疹のような感染症、さらには診断の困難な遺伝子の異常まで含まれます。一般に出生前診断というとダウン症の診断を思い浮かべがちですが、ダウン症は羊水の中に存在する胎児の細胞を調べることで確実に診断できます。つまり出生前診断とは、診断できる病気だけを診断しているにすぎず、胎児の病気の多くは今でも診断されないままに産まれています。ヒトは誰でも、何らかの異常や病気の種を持って生まれてきます。生まれた時は何もないように見えても、その後に様々な病気になったりします。ですから完全な出生前診断というものはありません。昔も今も、子どもは授かりものなのです。

最近、お母さんの血液でダウン症などの染色体異常が分かるという検査が知られてきました。長崎県では、大学病院の遺伝カウンセリング室でのみ検査の説明を受けることができます。希望なさる方は事前に電話で予約した上で、ご夫婦で受診されてください。(2014年放送)