整形外科/コルセットについて

コルセットについて

コルセットは医療用装具として用いられることが多く、ほとんどが腰痛を起こす病気に使用されます。腰回りを締めることでお腹の圧を上げ、腹筋や背筋が背骨を支える役割を補います。また、硬い素材を利用して胴体の動きを制限し、痛みが悪化する姿勢をとらせない働きもあります。目的に合わせて硬い素材でできた硬性コルセットと比較的柔らかな素材の軟性コルセットが使われています。

代表例として、ぎっくり腰などの急性腰痛に対しては軟性コルセットを使用してお腹の圧を上げることで痛みを和らげます。また、骨のもろい骨粗鬆症の方によく起こる背骨の圧迫骨折では、骨折部に安静をとらせ、前屈み姿勢にならないように硬性コルセットがよく使われています。どちらも急性期には痛みを軽くする有効な方法です。

しかし、コルセットは腰痛を治す魔法の器械ではありません。長くつけすぎると筋肉の働きが鈍り、腹筋や背筋力が衰えてしまうとも言われています。いざという時に外せなくなり、かえって日常生活への復帰が遅れることもあるのです。コルセット装着はあくまでも一時的なものであると考え、痛みが少なくなったら、できるだけ早くから腰痛体操などを行いましょう。

自分自身の筋力を上げることで症状の改善を目指してください。また、コルセットには適切なサイズや素材があるため必ず整形外科専門医を受診して自分に合ったものを選択してもらい、正しい装着方法の指導を受けることが重要です。(2014年放送)