外科/緊急手術を要するおなかの痛み

緊急手術を要するおなかの痛み

 おなかが痛むことは日常生活の中ではよく見られる症状で、その原因となる病気は多種多様です。経過をみていれば自然と治ることもあることは皆さんも経験的にご存じかと思います。病院を受診されても原因が分からないまま自然と治るものも多いのです。また時間的余裕を持って検査を行った上で診断し、準備を進めて手術する病気もあります。しかしながら中には急いで何らかの治療をしないと生命に関わるものもあります。今回は緊急で手術を行う場合のあるおなかの痛みについて説明します。

緊急手術を要する痛みは、おなかの中にある胃、小腸、大腸といった消化管、膵臓や胆のう、血管などといった臓器が、破れたり、つまったり、強い炎症を起こしたりしたことが原因となる場合がほとんどです。病名としては消化管穿孔、大動脈瘤破裂、腸閉塞、腹膜炎などがあります。また女性の場合、卵巣、卵管、子宮が原因となることもあり、例として卵巣茎捻転などがあります。

そしてその痛みが重症である可能性が高い場合は、①突然発症した激しい痛み ②次第に強くなってくる痛み ③夜眠れないほどの痛み ④歩く時に響くような痛み ⑤嘔吐、発熱、吐血、黄疸などの症状を伴う痛みです。慌てず速やかに医療機関を受診してください。またこのような痛みの場合は医師による迅速な診断が必要となってきますので、我慢せずに救急車での受診をおすすめします。(2014年放送)