外科/心臓バイパス手術

心臓バイパス手術

心臓は全身に血液を送り出すポンプであり絶え間なく動き続ける必要があります。心臓の表面にあり、心臓をやしなっている血管、すなわち冠動脈という血管に血液が流れることで心臓は生きており動き続けることができます。その冠動脈が動脈硬化などの病気で狭くなるあるいは完全につまってしまうことがあります。その状態をそれぞれ狭心症、心筋梗塞といい、最悪の場合心臓が動かなくなってしまいます。冠動脈バイパス術とは冠動脈の狭くなった部分の先に穴をあけ、そこに新しく血液の通り道となる血管を縫いつけることで狭くなった部分の先にも血液が流れるようにする手術です。

冠動脈バイパス術は昔から人工心肺装置を使用して心臓を止めることで行われてきましたが人工心肺装置を使用することは体に大きな負担をかけます。近年高齢の患者さんや、腎臓や脳に病気を持った患者さんが増えており、体に負担の少ない手術が必要となってきました。最近では人工心肺装置を使わず心臓が動いたままで行う心拍動下冠動脈バイパス術も行われるようになってきました。心拍動下冠動脈バイパス術により以前では冠動脈バイパス手術を受けることが難しかった患者さんも問題なく手術を受けられ、術後速やかに回復し社会復帰ができるようになっています。

坂道を上がっている時や朝起きた時に胸がしめつけられるような症状がある場合は冠動脈に狭いところがある可能性があります。専門病院で検査を受けることをおすすめします。(2014年放送)