精神科/統合失調症は治る

統合失調症は治る

 統合失調症の薬が初めて世に出て、60年が過ぎました。この60年間いろんな薬が新しく生まれてきました。その歴史を見ると、初期、中期、現在です。その時代とともにそれなりの進歩はありましたが、おおざっぱに言えばあまり大きな違いはありません。現在の統合失調症は治らない人が一部いることは事実です。治らないのは薬の量が足りないか、薬の種類が合っていないかが、ほとんどです。ごく一部に現在の薬で治らない人がいるにすぎません。薬を飲んでいれば治ると言っていいでしょう。

2000年代になって新しい発見がありました。脳の中には脳自身を削る酵素があるということです。人が生まれてから脳の細胞を減らして調整し始め、18歳頃までに脳の細胞を減らし終わってしまうとされています。統合失調症の人はこの酵素が18歳を過ぎても脳の細胞を減らし続ける結果そうなったと考えられています。実際この酵素に効く薬はありますが、まだ効果は不十分です。薬ができてもう60年も経っていますから、この酵素に効く薬ができることを含めて、将来は全く違った治療法が発見されると思います。その時は統合失調症は精神科で治療するのではなく、ほかの科で治療するようになるかもしれません。そうすると統合失調症の人は精神科に来なくてもよくなります。私はそういう日が必ず来ると信じています。(2014年放送)