小児科/とびひになったら

とびひになったら

  夏になると子ども達は虫によく刺されます。あせももよくできます。そこを汚れた爪で掻きむしると、今度は皮膚に水ぶくれやただれができはじめます。黄色ブドウ球菌や化膿性連鎖球菌がその主な原因で、伝染性膿痂疹と診断されます。これがとびひです。

特に、アトピー性皮膚炎を持っているお子さんは注意が必要です。アトピー性皮膚炎では、皮膚の乾燥や掻き傷のために皮膚の防御機能が低下しています。爪を伸ばしていると自分で鼻の穴、腕、胸などを引っ掻き、1カ所から次々と細菌感染が広がります。その様子が火事の火が飛ぶのに似ているために、とびひと呼ばれたのでしょう。

治療としては、かゆみ対策と細菌感染対策があります。皮膚科や小児科を受診すると、皮膚の感染には抗生物質や軟膏が処方されます。かゆみに応じてステロイドを含む軟膏が使われ、それでもかゆみがおさまらなければさらに抗ヒスタミン剤や抗アレルギー剤が追加されます。

とびひは皮膚の浅い部分の感染症ですので、お風呂に入って石鹸で丁寧に洗いシャワーで流すと良いでしょう。プールなど長い時間水につかるととびひが悪化するのはよく経験します。しっかり治るまで水泳は我慢しましょう。

とびひは何より予防が大切です。アトピー性皮膚炎、あせも、乾燥している皮膚の掻き傷など早めの治療をしておきたいものです。(2014年放送)