小児科/子どもの血便

子どもの血便

  子どもの血便の診療で、まず一番のポイントは、血便を確認することです。血液の付着したオムツやパンツを持参しましょう。便器に出たものが血液の混じった血便ならば、スマホで写真に撮って、医師に見せてください。百聞は一見に如かずです。

生後4カ月から2歳頃までの子どもが突然泣き出し、嘔吐して顔面蒼白となり、少し落ち着いたかと思う間もなく、また数分から十分ほどの間隔で、嘔吐を繰り返し、その経過中に血便が出たのであれば、腸重積症が疑われます。これは腸が腸の中にはまり込んで抜けなくなってしまう病気です。治療を急ぎますので、夜間・休日でもただちに小児科の診察を受けましょう。

次に、下痢に伴い血便が出た場合には、細菌感染性腸炎が疑われます。腹痛が軽い場合もありますし、熱の出ないこともありますので、自己判断をしないで医療機関を受診しましょう。カンピロバクター菌やサルモネラ菌などは割に多い病原菌です。O-157やO-26などの腸管出血性病原大腸菌なども時に見られます。豚肉や鶏肉、タマゴなどは十分に加熱調理をしましょう。

ほかにも、子どもで血便を起こす病気には、新生児期の下血(メレナ)や、幼児期以降のアレルギー性紫斑病などがあります。

いずれにせよ、子どもの血便の背後には重大な病気が潜んでいることがありますから、必ず早目に医療機関へご相談ください。その時、血便の付いたオムツや便器に出た血便の写真を忘れないようにしてください。(2014年放送)