小児科/ぎょう虫

ぎょう虫

  保育園、幼稚園、小学校低学年では、毎年4月から6月の間に、ぎょう虫の検査が行われます。寄生虫の1つですが、いまだに珍しいものではなく、毎年小児科外来にはぎょう虫陽性の検査結果を持って何人か来院してきます。

ぎょう虫はヒトにだけ寄生し、成虫は10mm位の大きさで、白い糸くずのように見えます。

主に、卵が口から入り、数週間で成虫となり、大腸に寄生します。成虫はヒトの睡眠中、肛門より出て、周囲に卵を産みます。成虫はそこで死滅しますが、卵は2、3週間、周辺環境で生きています。肛門周囲を手で引っ掻くことにより手や爪に付着してそれが口に入り、感染を繰り返します。また、卵が下着やシーツ、布団にばらまかれて、家族内感染や集団生活の場所での感染を引き起こします。症状は肛門周囲のかゆみやそれに伴う睡眠障害、肛門部の湿疹などです。しかし、症状は軽いものです。

便の中や肛門周囲で動いている虫を見つけて、発見されることもありますが、大多数は、セロハンテープを朝一番に肛門部に押し当て付着した卵を顕微鏡で見つけることで診断されます。

治療は虫下しのお薬を飲みます。1回の服薬で90%は有効ですが、卵にまでは効きませんので、1、2週間後に再度服用することでほぼ完全に退治できます。家族内で感染することが多いので、家族全員でお薬を飲んでください。

予防には手洗い、室内の清掃、下着やシーツの交換、お布団の日光干しが大切です。(2014年放送)