内科/便の色と病気

便の色と病気

  人間は、いろんな色のものを食べていますが、便の色は、普通は黄土色から茶褐色をしています。なぜこのような色になるかというと、十二指腸に食物が達すると胆汁という、消化液が混じってくるからです。この胆汁には、肝臓の中で使い古された赤血球が壊されてできた、ビリルビンという黄色い成分が含まれています。このために、肝臓、膵(すい)臓、胆のうなどの病気により、胆汁が分泌されなくなったり、感染症が起こったりすると、灰色がかった便や緑色の便になります。

また黒い色の便は、便秘でよく見られますが、便の水分が少なくなり、黄土色が濃くなってしまうために、黒色に見えるものです。しかし黒い便は、血液が混じって起こる場合があるので注意が必要です。目では血液が混じっているのかどうかは判断できないので、気になる場合には、便を採取してもらい、潜血反応の検査を行う必要があります。特に食道や胃・十二指腸などから大量に出血した場合には、タール便とよばれ、コールタールのようなねばっこい黒い便となり、緊急に医療機関を受診する必要があります。

さらに生々しい血の色がついている場合には、痔からの出血やS状結腸より肛門側の大腸からの出血が考えられます。また冬場に激しい下痢便により、米のとぎ汁のような乳白色の便が出る場合には、ロタウイルス感染症が考えられます。便の色や形が、普段と違う場合にはお近くの医療機関へご相談ください。(2014年放送)