内科/体重減少について

体重減少について

  女性の方は体重が減ると嬉しい方もおられますが、意識的に食事制限をしたり、運動でエネルギーを消費したり、仕事などで体を使いすぎたりすることによって起きる体重減少は原因が明らかで問題ありません。

しかし、それ以外で体重が減るのは、いろんな病気が隠れています。半年で5㎏以上の減少は注意した方が良いでしょう。

精神的ストレスがあっても体重減少が起こります。常に交感神経の緊張と副交感神経の抑制で自律神経がんバランスになり食欲を感じにくくなっています。またストレスで胃痛、下痢を伴うと食事量が減ったり、消化吸収力が低下したりします。

体重が減少する代表的な病気には、次のようなものがあります。

まずは、糖尿病です。糖尿病だと太るイメージですが、食事として摂取した糖分を体の中でエネルギーとして使えないわけで、その代わりに体の脂肪、タンパク質を分解してエネルギーとして利用するため、その分体重が減ってきます。のども渇きます。

次がバセドー病、甲状腺機能亢進症です。甲状腺ホルモンの過剰で代謝が促進され食欲はあるにもかかわらず痩せてきます。動悸もします。

そのほかは、胃がん、大腸がんなどの悪性腫瘍、胃十二指腸潰瘍、潰瘍性大腸炎、肺結核などがあります。また、うつ病でも体重減少が起こります。

意識的に体重を落とすわけでもなく、体重が減り何かおかしいぞと思ったら、まず病院、医療機関を受診しましょう。きっと解決の糸口が見つかるはずです。(2014年放送)