内科/おならは健康のバロメーター

おならは健康のバロメーター

  おならはお尻からでるガスのことを言い、成人の場合1日0.5~3リットルを5~30回にわけて体の外へだすと言われています。おならのにおいは様々ですが、とても不快なにおいをもつおならは要注意です。

くさいおならの原因は、主にアンモニアや硫化水素などで、タンパク質が悪玉菌により分解される時に発生します。つまり「くさいおなら」は、腸の中で悪玉菌が優勢になっている状態を意味します。悪玉菌は長い年月をかけて、がんや生活習慣病といった様々な病気を引き起こすと言われていますので、注意が必要なのです。逆に芋や豆などの炭水化物は善玉菌によって分解され、あまり匂いのない二酸化炭素やメタンガスが発生します。さつまいもを食べると確かにおならがよく出ますが、あまりにおいませんよね。

最後に「良いおなら」にする方法をご紹介します。

まずは、悪玉菌を減らして善玉菌を増やすことです。善玉菌である乳酸菌を摂り、善玉菌の良いえさとなる食物繊維を多く食べるようにしましょう。悪玉菌のえさになるタンパク質や脂肪の摂りすぎは良くありません。腸の調子を整えるために、適度な運動を行い、生活習慣を整えましょう。便秘やストレスも腸内環境に良くありませんので、ストレスをためない生活を送りましょう。

腸の調子がおかしい時やご心配な時は、病気が隠れていることもありますので、かかりつけの医師にお気軽にご相談ください。(2014年放送)